2007年3月20日火曜日

「通信と放送の融合」の本質(その3)

(2005年11月3日のLivedoor Blogからの再掲)

「テレビ対IT、幹部らが討論 思惑の違い鮮明に」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/update/1103/001.html

相変わらずネット側企業は「ネットでも番組配信できるようになった以上は関心を持つのは当たり前」「テレビが顧客にリーチする能力は魅力的」と言い、テレビ側は「文化が違うので融合ではなく提携だろう」と一歩引いた構えだ。

この議論でいつも問題なのは、この融合が常にサービス供給者側から論じられていることである。本当に融合させるためにはサービスを受ける消費者サイドの利便性や利用形態からアプローチしなくてはいけない。

TVという受像機、いわゆる箱に向かってなにがしかのエンターテインメントサービスを受けるということはDVR(ハードディスク内臓ビデオレコーダー)等でタイムシフトが起きても利用形態という点では相変わらずメジャーなポジションにある。だからこの利用形態はできるだけ崩さないほうが良い。その上で、いつの間にかテレビを眺めながらネットに抜けていく、いつの間にかモノを買っているというような利用形態を実現させなければならない。

その上で、更に今後のキーワードである「タイムシフト」「プレースシフト(ロケーションフリー)」「デバイスシフト(携帯でもゲーム機でも映像コンテンツを見れる)」を実現させる方向に誘導していくものでなければならない。

そういう観点から「通信と放送の融合」はむしろ新しい家電によって消費者サイドで実現される可能性が高いと思うが、現時点でこれに取り組み、3つのシフトを実現しているのはソニーだけだと思う。今後もデバイスベースで融合は進むと私は予測する。

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