2007年4月21日土曜日

(レストランレビュー) Elio Locanda Italiana (エリオ・ロカンダ・イタリアーナ)

エリオ・ロカンダ・イタリアーナ

半年間ビジネスコーチングをしていただいたコーチと会食。
ご馳走になってしまったので値ごろ感はわかりませんが、食事はパーフェクト。

とにかくオススメを聞いて注文してから出てくるまでにまったくムダがない。
エノテカ・ピンキオーリはここの爪の垢を煎じてのむべきだ。

ユウキさんがうちのテーブルを担当してくれた。
今日はお魚で通してみる。千葉の房総の朝取りの魚。

アオリイカ、石鯛のロースト。ゴルゴンゾーラのリゾット、ウニのカッペリーニ。
食べたいものを食べたいだけお願いして出していただけます。組み合わせも自由。
うますぎです・・・。

ユウキさんオススメのワイン&デザートワインもお料理を数倍引き立てます。

入店した7時台はまだ日本人のお客さんが多かったのですが、時間が遅くなる
につれて、どんどん外国人(たぶんイタリアン)が増えていきます。

デルピエロとかブルガリのシグニチャー入りの額が店内にたくさん貼られて
いましたが、異国でイタリアンが食べたい時に行きたいお店なのでしょう。

絶対にまた行きます。自腹でもぜんぜん惜しくない!

2007年4月15日日曜日

(書評) 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える



アンソニー・ロビンスの名前もあって売れているようですが、あえて買うほどでは
ないような気がする。

言っていることはイントラパーソナルコミュニケーションの重要性で、
自分とどうコミュニケーションして 
1)悪いイメージを排除し 
2)前向きに物事を捉え
3)モチベーションを高く維持し 
4)なりたい自分になるか
ということである。

NLPのテクニックのひとつにアンカリングという手法があって心地よい体験と
その時のきっかけを結びつけてあげることで、きっかけを再現することでいつで
も心地よい体験を再現して自分を高揚させたり、落ち着かせたりするのがあるが
要はセルフアンカリングとでもいう手法で自分で自分によいイメージと暗示を
加えていくことが書いてある。

すでに先のエントリーで書いた「新年の魔術」とか「オプティミストはなぜ成功
するか」とかその他数々の成功哲学の底辺に流れているものと同じである。
こうしたベースの成功哲学やNLPの知識がない人には導入として読むにはいい
かもしれないが、少しでも知っていたらわざわざ買う本ではない。

(書評) 影響力の武器-なぜ人は動かされるのか



「承諾誘導」という言葉がある。
人にイエスと言わせ、一定の行動をとるように促す技術である。

ルルーシュの持っているギアスのようなものだ。(一部にしかわからない表現
だ・・)

宗教・化粧品・エステ・英会話教材・映画チケット・・・・世の中には人を勧
誘し、お金を払わせようとする輩が数多くいる。まっとうなものならいい、本
人が納得しているならいいと思うかもしれないが、高等な承諾誘導は「まっと
うだ」「自分で納得した」と思わされるほどよくマインドコントロールを施す。
そこまでいけば返金トラブルが起きないからである。

この本は著者とその研究グループが数多くのこうしたセミナー、勧誘の場に潜
入し取材し、勧誘者のテクニックのうち「これは逃げられない、イエスと言わ
ざるをえない」というキラーテクニックを6つの心理カテゴリーに分類し、こ
う攻められると普通勧誘された、説得された側は逃げられないというテクニッ
クを解説したある種、悪魔の書である。

少々値段は高いし、訳語もところどころこなれていないところがあるが、コス
トパフォーマンスは非常に高い。

読み終わった時には貴方の左目が赤く光るようになっているかもしれない。
(もうルルーシュネタはいいですね、失礼)

(書評) 信念の魔術




先のエントリーで新入社員向けメッセージのひとつとして「3年後になりたい
自分をイメージし、そのイメージを可能な限り精緻なものになるまでディテー
ルを追求せよ」と書いたが、その下敷きになっている本のひとつ。

アメリカの成功哲学によくある「思考は現実化する」「潜在意識をコントロー
ルする」という考え方の基になっている古典ではなかろうか。

実は私は子供のころから空想しがちな子供で、いろいろなシチュエーションを
勝手に想像しては怖がったりうれしがったりして周囲とはずれた世界にいるこ
とが多かった。長じるにつれそれは自分の将来についても空想→妄想へと拡が
ったが、その過程で明確に実感していることがある。

精緻な将来イメージを作るためには、そうありたいという強い欲求がなくては
ならず、逆に強く願ったことは必ずかなってきたということである。

この本は特に具体的な方法が書いてあるわけでもなく、要は「信念と呼べるレ
ベルまで強く思い描いたことは必ず実現する」という唯一の主張がさまざまな
例を通じて繰り返し紹介されているにすぎない。実感のない人には何を根拠の
ないことを・・・と思うかもしれないが、私は実感しているので素直に読み取
れた。

まずはなりたい自分、かなえたい将来を徹底的に細かくイメージしてみてはど
うか?言い方を変えるとイメージできるかどうかで自分の思いの強さを測って
みてはどうか?

だまされたと思ってやってみても何も損はない。
ただ自分の中で妄想しているだけで誰にも迷惑はかけないのだから・・。

2007年4月14日土曜日

(メモ)新入社員へ贈る言葉

一応、会社の戦略について一時間話したのだけど、つい
昔の新入社員育成担当時代の血が少し騒いでアドバイス
めいたものを余計に話した。

1)まずは「信頼の貯蓄」をしましょう。
  「こいつは仲間だ」という感覚を皆に持ってもらう
  ことが大事。そのためには「逃げない」「嘘をつか
  ない」「手を抜かない」

2)コミュニケーション能力を磨きましょう。
  よく言われている他人とのコミュニケーションも
  さることながら、自分とのコミュニケーション能力
  がこれからは大事。その日一日を自分でどう総括する
  か?次のために自分に何をどう問いかけるか?
  この、イントラパーソナルコミュニケーションスキル
  が常に自分のモチベーションを高く維持し、向上させ
  新人時代の不安定なメンタルを健康に保ってくれる。

3)3年後、5年後のなりたい自分、できるようになり
  たいことをイメージしよう。そしてそのイメージを
  ディテールまで精緻なものにしよう
。イメージが
  正確で細かければ細かいほど今とのギャップがクリア
  に意識できる。そうすれば必要な情報・人脈・スキル
  アップのためにやるべきことへの道筋がおのずと自分
  の前に開けてくる。チャンスは将来イメージをよりク
  リアに頭の中に持っている人の手元にやってくる。
  イメージが曖昧な人はチャンスに気づかない。

4)会社との関係は恋愛と同じだ。片思いのままでは
  長続きはしない。会社が自分のことを好きだと言って
  くれていても自分が好きになれなかったら辞めなさい。
  また自分は好きでも会社があなたを大事にしてくれ
  なくなったらその時もやめなさい。相手が自分を
  去年よりも違う自分にしてくれていない、また自分も
  去年と違うバリューを会社と共有できていないと
  思ったら一緒にいるべきではない。

5)悩みがあったら信頼できる人に話をしなさい。
  漠然とした不安を漠然としたまま頭の中、心の中に
  しまっていてはいけない。必ず言葉にして人に話す。
  そうすると曖昧だったことがいったん明確になって
  意外に自分で解決手段を思いつく
。できれば自分の
  話をうまく理解してまとめたり、再整理してくれる
  友人がいるとよりよい結果が生まれる。そういう仲間
  は大事にすること。

2007年4月10日火曜日

(書評) オプティミストはなぜ成功するか



コミュニケーション能力と呼ばれるものには二つある。
ひとつは他人とのコミュニケーション。話し方、プレゼンテーション、説得、
コーチングなどなど。もうひとつは自分とのコミュニケーション。イントラ
パーソナルコミュニケーションと呼ぶべきものである。

イントラパーソナルコミュニケーションは「自分への問いかけ」「自分への
説明」であり、このスタイルが性格や人生、健康状態などその人の生き方を
大きく左右するというのがこの本の主旨だ。

タイトルにあるようにオプティミスト(楽観主義者)傾向がペシミスト(悲
観主義者)よりもよいという大筋だが、ただ一方を勧めるのではなく、オプ
ティミストであったほうがいい場合とペシミストであるほうがいい場合が
ちゃんと書かれている。要はバランスだ。

「思考がネガティブなスパイラルに入りやすい人の傾向は?」

「人はなぜうつ病になるのか?」

「幼少時は男性がよりうつになりやすく、大人になってから女性が男性の二倍うつになりやすいのはなぜか?」

「一時的、特定的、外的に起こっていることを永続的、普遍的、個人的に捉えて自分に説明することの危険性とそうした説明スタイルの転換法」

が知りたい人は読むとよい。

キーワードである「一時的、特定的、外的」と「永続的、普遍的、個人的」という概念はわかりにくいかもしれないが、例をあげると

メールを送ったのに恋人からすぐに返事のメールが来ない時に
「私がいつも自分勝手にしているからメールがこなくても仕方がない」
(永続的、普遍的、個人的)と考えるか、
「あの人、今週残業だと言っていたからきっとバタバタしてるんだろう」
(一時的、特定的、外的)に考えるかの違いと言えばわかりやすいか。

逆転ホームランを打たれた野球のピッチャーが
「オレはいつも肝心な場面で球が甘いコースにいってしまうんだ」
と自分自身に説明して納得するのか
「今日は、あいつがオレよりもうまくやったということだな」
と総括するか?と言い換えてもよい。

やや冗長なところもあるが、丁寧に事例を紹介し、時にテストをしながら
読者に持論を展開していく良著。子供が楽観傾向が強いか悲観傾向が強いかをインタビューするテストも載っている。

今度、娘にやってみよう。