安定株主化工作って?
(2005年10月28日Livedoor Blogからの再掲)
「TBS 安定株主60%超へ」
TBSが安定株主化工作を順調に進めているとあるが、考えてみるとこの安定株主化って今の時点で何も意味がないし、何を持って安定株主と言えばいいのだろうか。
この安定株主という方々は「いやあ、TBSさん。うちはおたくの株を長期保有します。絶対に他には売りませんよ。はっはっは。」と言っているのだろうと思うが一体、誰が何の権利で現時点でコミットできるのか。
こうした会社は株主総会で「どんなに高値がついてもTBS株は売却しません」ということを多数の賛成を以って決議したわけではないだろうし、そんなことは現実的にできない。
例えば、楽天が現在の株価の10倍の値段を提示してTOBをかけた場合に、それでも売らない理由を自社の株主に説明する完璧なロジックなど存在しない。
そういう意味で、安定株主なんて言葉もそういう株主も(資本系列グループ間を除くと)理論上は存在しない。逆にそういうことを自社株主に断りなくTBSにコミットしたとしたら、それこそ株主代表訴訟の対象
になってもおかしくない。(まあ、それだけで訴えられることはないけど)
まあ、実際にはそんなにアカウンタビリティに困るほどのプレミアムを楽天が乗せられる可能性は低いのだが。
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