皇室問題は「人権」問題ではなのか?
(2006年1月29日 Livedoor Blogより再掲)
今国会で提出される皇室典範改正問題だが、突き詰めるとこの問題は皇室にいわゆる「人権」があるかどうかということに他ならない。
伝統を重んじればその重さに犠牲になる人がいる。普通に考えて男系だけでひとつの家系がこれほど長く保たれると生物学的にも通常はない。そこには人の意思を無視し、皇統を保つという「意志」に基づいた人権侵害が継続的にあったと思ってよいはず。
昔はそれでもよかった。天皇はいわゆる「人」ではなかったのだから。伝統に順ずることも「人」ならぬ「やんごとなきお方」としては耐え忍ぶ必要もあったであろう。
しかし・・・・
皇室典範擁護派の中には「皇統はGHQも不可侵であった貴重な伝統です」という幸せな意見を展開している人もいるが、GHQは「天皇家を人にする」しかも、天皇陛下自らに「人間宣言」をさせるという、それまでの
皇統という伝統の価値を無価値にし、そこに人権問題を持ち込むという大きな時限爆弾を埋め込んだ。この意味をわからずしてこの問題を論ずることはできない。
もう皇室は「人」という価値に基づいた「装置」なのである。したがってすべての皇室問題は人権に配慮した形で進められなければならぬ。
今、男系天皇しか認められぬと主張する人たちよ。あなたたちはなんたる権限を持って「人たらんとする現皇族」にそれを強制し、求めるのか?それとも皇族はいまだ伝統のみに支配され人間宣言をしながらも人権を認めることのできない種族であると主張するのか?
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