2007年5月22日火曜日

totoBIGの1等7口目はなぜ出現したのか?(第278回分)

総売上金額  6,120,331,500円

一枚300円だから

総投票口数    20,401,105口

当選確率は  1/480万(公式ページより)

20,401,105/4,800,000=4,25

ということは理論的にも5口まで一等当選がでることは間違いない。

じゃ、6口目、7口目はどういうアルゴリズムで当選パターンを割り振って
いたのか?

20,401,105口/7=291万 ?????

サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターは当選配分アルゴリズム
を操作しているのではないのか?

1/480万という東京都民が全員で買っても2,3口しかあたらない当選確率
では購入者が少なければ当然、当たりはでない。それで繰越金を積み上げ
最高額に達しそうになったら当選確率を上げると。

大体、このくじは売上金額の半分を日本スポーツ振興センターがとって、
残りを分配金にあてるという購入者からすると還元率の悪いバクチである。
胴元がショバ代として半分テラ銭をかすめるのだから。

であれば、何がなんでも話題作りして売上総額を増やそうと、天下りの巣
である日本スポーツ振興センターが操作していないと誰が断言できる。

このくじ、国家レベルの詐欺じゃないの?
本当なら不買運動モノなんじゃ?

のけぞるおいしさ!

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070522AT3S2200O22052007.html

イナバウアーをお酒の商標として登録しようとしたアサヒビール。
当然のことながら結局、認められなかったわけだが、アサヒビール
はそこまでして何がやりたかったのかなあ。

「のけぞるほどのおいしさ!」とかいうキャッチコピーとか
イナバウアーしながらグッと飲み干していくCMクリエイティブ企画とか
たぶん、そういうものはもうできあがっていたに違いない。

残念だったね、アサヒビール。でも、邪道だよ。

2007年5月19日土曜日

鈍感力



表題に(書評)とついていないことからわかるように、この本は
読んでいない。理由は渡辺淳一という人の作品を読んだ事がない
し、読むつもりもないからである。

で、何が書きたかったかというと

最近、もっと気を遣ったほうがいいんじゃないかという無神経な奴に
限って突っ込まれると、自分を正当化するように「鈍感力、鈍感力」
と連呼してその場をごまかす。

原著のなかでもそういう意味で使っているのか?たぶん違うであろう。
おそらく、いろいろとあーでもないこーでもないと気にしてくよくよ
するのではなく、鈍感でいられる位が生きやすいというものなんじゃ
ないのか?(違ったら、余計に読む意味はないわけだが・・)

対抗して「敏感力」という本でも出すか。
何につけ気がつかないアホの多いこの世の中ではそっちのほうが役に
たつ。

2007年5月13日日曜日

(書評)中国古典からもらった不思議な力



ビジネスマンの必読書

以下、レバレッジメモ

自らの運を強くする
・常に当事者になりきって思考するトレーニングを行う
・立派な人間になって徳を積むのだという気持ちを毎日持つ
(いかに他を利するか)
(自分の存在によって職場の雰囲気を良くし、働く意欲を高めるか)
・困難にあっても悲観せず前向きに捉える(艱難汝を玉にす)
・天は自分のために試練を与えてくれている
・反省を心がける(日々新たに)→瞑想
・ベストを尽くすことの繰り返し
・正しい倫理的な価値観を持って努力と忍耐で強い自分を創る。
・自分を律して強い自分を創り自らの運命を前向きに切り開いていくこと

人生の五計
・「生計」どのように健康に生きるか
・「身計」処世術
(ご縁ができたものを自分から終わりにしない)
・「家計」どんな家庭を築くか
・「老計」どのように歳をとるか
・「死計」どんな死を迎えるか
・「冷苦煩閑」に耐える
・仕事を愉しむ
・人生を心豊かに楽しくするために「備えあれば憂いなし」
・自分に起きたことはすべて「天命」
・どんなことが起きても命までとられるわけではない

リーダーの資質
・「誠実さ」(巧言令色、ニコニコには仁がない)
 中途半端なことを言わない(知っていること知らないことはごちゃご
 ちゃにしない)
・「時代を予見する先見性」
(百歩先を見る者は狂人、現状のみは落伍、十歩先を見るもののみ成功
 する」小林一三
・「人材を見抜く力」美点凝視
 正直者を友とし、誠実な人を友とし、博識な人を友とすれば益す
・「視・観・察」観は動機を調べる  察はその人が行動に満足しているか
 程度を計る by孔子
「人を集める度量の大きさ」→極星
(やってみて、言って聞かせて、やらせてみて、誉めてやらなきゃ人は動かず)山本五十六
・「洞察力」
・「胆識」(知識は学んで頭に入れるもの、見識は知識を消化して自分の意見とすること、
 胆識は行動力、実行力を伴った見識)
・「思考力」長期・多面(歴史に基づく)・根本(大局)
(着眼は大局、着手は小局)

仕事を成功させる知恵
・事業の基礎は徳
・自分の行動は義にかなっているか?損得は二の次。利の基は義
・義にかなたら次はいかに効率よくやるか
・野心と志を履き違えない(感動や感激のない人に志はもてない)
・自分一代で終わるのが野心、次の代に引き継がれるのが志
・ビジョンは夢やロマンを含みながら会社の将来像を具体的に示すもの
(中期的でリーダーが変われば見直し)
・ミッションはより長期的で普遍的

(SBIの経営理念)
 1)正しい倫理的価値観を持つ 道理に欠けず、正義を失わず、社会を利する
 2)金融イノベーターたれ 従来の金融業のあり方によき変革を与えることを
   志向しつつインターネットの爆発的な価格破壊力を利用し、顧客の利便を
   より高める金融商品やサービスを開発
 3)新産業クリエーター 二十一世紀の中核的産業の創造および育成を担う
   リーディングカンパニーになる。
 4)セルフエボリューション 経済環境の変化に柔軟に適応する組織を形成し、
  「創意工夫」と「自己変革」を組織のDNAとして組み込んだ自己進化する
   企業であり続ける。
 5)社会的責任 社会的・経済的側面からステークホルダーをはじめとして社
   会全体に対して責務を果たす企業となる。

・常に視野を「高く広く」持つ→私利私欲を捨てて、ゆったりと落ち着いた心持ち
 で大きなことを考える「寧静到遠」
・分を知る
・増やすことだけでなく減らすことも大事。進むだけでなく退くことも大事
 →バランス感覚
・買収、合併は結婚と同じ
・なせばなる→熟慮と気概
・直観力→新商品が出てきたら売れるかどうか考えろ
・目標は常に高く 「努力目標」は目標じゃない
・天地人のバランス
・常に三策を持つ

2007年5月11日金曜日

(書評) 革命社長



もうトリンプからは引退してしまったが、それまで19期連続増収増益、しかも
売上げは5倍に増やしながらバックオフィスのスタッフは増やさずに維持した
名経営者、吉越 浩一郎氏の本。

ご自身で本文を書きながら、時折一緒に仕事をした役員、新人スタッフ、トレー
ナー、工場長らが傍証するように吉越イズムについて語っていく構成で進む。

やっていることはノウハウの巣といってもいいが、肩に力が入るわけではなく
「それが当然でしょう。なぜ皆それくらいのことができないの?」という感じの
飄々とした静かなる信念を感じさせる。

1)毎朝の早朝会議で90分程度の間に40~60の案件をサバき、フラットな
議論をベースに全員に当事者意識を持たせ、「いつまでに誰が何をやるか」とい
うデッドラインと役割分担を明確にし、全参加者で共有する。
2)午後の二時間は「がんばるタイム」として電話、会話をせずに社員が自分の
仕事に集中する。
3)6時半に会社の電気は消し、残業はさせない。
4)翌朝の早朝会議で進捗チェック(前日の課題は基本的に翌日までに解決
報告しなければならない)

大きくはこのサイクルである。しかし、これを愚直に毎日繰り返すことで会社の
カルチャー、プロセス、社員の意識が変っていく。

彼を「マイクロマネージャーで、社長が係長クラスの仕事をしている」などと
批判することは簡単だが、やれるのなら「係長の仕事もできる」というのは
逆に経営者としては「スゴみ」なんじゃないかと思う。

社員を把握し、社内で起きていることを肌身感覚で把握し、即断即決で判断する。
その判断プロセスがロジカルであろうとエモーショナルであろうとすべて公表し
共有する。

経験的に言って、社長と一緒にいる時間が長ければ長いほど社員は「こういう時
は社長はこう考えるだろう」という感覚を持ちながら仕事をするようになる。
段々、一々お伺いを立てなくても社長の懸案事項、思考プロセス、ポリシーが
わかってくれば自分でできるジャッジの範囲が拡がる。それはいつのまにか
経営者マインドで仕事をすることにもつながる。

そういう意味で吉越さんがやっていることはシンプルなルールで社員に経営者マ
インドを埋め込んでいく、吉越DNAを埋め込んでいく一番いいやり方なのだ。

大企業になると社長の考えを理解していない役員と、その役員の考えを理解して
いない部長と、その部長の考えを理解していない課長の指示で仕事をするのだか
ら、ムダや手戻りが発生したり、調整に時間がかかるのは当たり前だ。

トリンプはそれを効果的に取り除いた。それをここでは「革命」と呼んでいる。

もし、早朝会議の様子を実物に近い形で再現した記録が読みたい場合は
「早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営」日経BP社 を読むとよい。

2007年5月5日土曜日

井上ひさしの「子供につたえる憲法」

上野の国立博物館での
http://www.kotensinyaku.jp/news/event/content05.html
第8回上野の森親子フェスタ
http://www.jpic.or.jp/ueno/schedule.html
「井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法」

を家族で見てきた。思想的な背景は特にない。

改憲か護憲かといわれれば、私は護憲だ。
ただ、成り立ちはもとかく、奇跡的に理念が誇れるこの憲法を
日本人が「自分で選択した」という過程が欠落していると思うのだ。

今日も、井上氏は「このすばらしい理念を日本人は選択したのだから
これを誇り、これを維持すべきだ」と主張していたが、はたして今の
憲法の制定過程において日本人は主体的に議論し、この理念を選択
したのか?

それは違うであろう。

私は、今一度、この日本国憲法の理念を議論し、改めてそれを国民が
納得して選択するプロセスが必要だと思っている。

そういう意味で改憲ではなく、「改制憲」という言い方が正しかろう。

皆が納得して主体的にその理念を語れば、その主旨はだれからも尊重
されてしかるべき内容なのだから。

橋爪功さんとシェークスピア

http://www.kotensinyaku.jp/news/event/content05.html
第8回上野の森親子フェスタ
「レクチャーとリーディングで体験する、シェイクスピア」

http://www.jpic.or.jp/ueno/schedule.html
「井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法」

を観に上野公園に行ってきた。

最初のやつは光文社が古典新訳シリーズを刊行するのに際して
シェークスピア研究家にして演劇手段「円」の演出家である
安西徹雄氏が、翻訳するにあたっての裏話を披露。時折、
橋爪功さんほか「円」の俳優さんがリーディングを行うという
趣旨だった。

すばらしかった。こんなコンテンツが無料で観られるなんて
日本も捨てたもんではない。

ジュリアスシーザーの一説を演説した有川博氏の堂々たる
セリフ回し。ベニスの商人のシャイロックのずるがしこさ、
欲深さをこれでもかと言葉で表現した橋爪功氏の表現力。

翻訳家・演出家でありながら演技の前面に出てきた安西徹雄
氏の人間味。二時間半はあっという間であった。
舞台俳優の凄みはここにこそある!

安西徹雄氏は言っていた。
シェークスピアを訳す時の留意点は3つ。
「舞台のセリフであることを忘れない」「英語と日本語の
ギャップを埋める」「シェークスピアが400年前の人である
ことを忘れない」

彼は翻訳の裏側を生き生きと活写し、そのセリフに俳優たち
が生命を吹き込んだ。

有川博氏が「私はセリフをただなでただけで真実を知らずに
一生を終えるのかもしれない」と言った。
橋爪功氏は「役者は何もわかっていないままやっている
のかもしれない。まして翻訳者の葛藤も。なぜなら役者は
与えられたセリフで演じているから」

それに対して安西徹雄氏は
「役者は演じている時だけが役者であり、それ以外の時は
ただの人間だ。ただし、架空の役柄を演じている時はその
本人でもなく、まぎれもなく架空の人になっている役者そ
のものであり、その声、仕草は観るものに永遠の記憶を
もたらす。役者冥利とはそうした永遠の記憶の植え付けに
こそあるのだ」

と答え、プログラムを締めくくった。

ベニスの商人の法廷のシーンは30分あまりの大熱演だっ
たが、役者が役者であった30分だったと確実に思えた。

いい時間をすごした。

マイクロソフトとヤフーが提携・合併も?

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007050501000551.html
「合併交渉、進展なく終了 MSとヤフー、米紙報道」

ありえない。当然だ。本当にやったらGoogleの一人勝ちになる。

もうトレンドは
「デスクトップ」から「ウェブ」へ
「ポータル」から「パーソナライズ」へ
「月額課金」から「無料」へ

の3つのトレンドが支配している。

デスクトップから抜け出せていないマイクロソフトと
ポータルから抜け出せていないヤフーが一緒になって何の意味があるのか?

ビジネスモデルが旧式なもの同士がくっついたらGoogleを利するだけだ。

以前もまとまらなかったこの交渉。まとまった時が両社の終焉と心得よ。