(書評)瀕死のライオン
特殊作戦群(SOF)を描いた北朝鮮シミュレーション小説。
ミサイル発射などもありタイムリーな話題。著者は公安等、通常表に活動内容が出ない政府機関の動きについて丹念に取材するのが持ち味。
サブストーリーが多重化して人物描写がやや散漫で、結局どの登場人物にあわせて物語の世界に入っていけばいいのか最後まで絞り込めず。
取材力ほど構成力はないということか。
同じ主題であれば福井晴俊の「オペレーション・ローズダスト」のほうが人物描写は秀逸。
取材の麻生、構成・表現力の福井というところか。
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